「世界を旅する植物館」~宇部市ときわ公園
我が家から最寄りの植物館。
先月、久しぶりの来館。(6/11)
休日に訪れた温室で出会った、個性的な植物たちをご紹介。
湿度と温度がしっかり保たれた空間は、熱帯の森に迷い込んだような不思議な感覚。
葉の形や色、質感…それぞれの植物の魅力に、じっくり浸る時間になりました。
温室で出会った、個性豊かなグリーンたち|Plants in the Glasshouse

アリと共生する不思議な植物|アリノスダマ
茎がぷっくりと膨らみ、
中にアリが住める構造になっている不思議な植物。
見た目のインパクトと、機能性のある形状に驚かされました。
自然界の知恵ってすごい!

岩に根づく生命力|ガジュマル
溶岩のような岩肌に絡みつくように根を張る姿は、まさに自然のアート。
しっかりとした幹から広がる枝葉はどこか神秘的で、
「精霊が宿る木」とも言われるガジュマル。

咲き終わりを迎えた巨花|ショクダイオオコンニャク
世界最大級の花として知られるこの植物。
宇部市「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」で、2025年6月3日に開花。
撮影日は6月11日――すでに花はしぼみ始めていたけれど、
その堂々たる姿と大きさからは、”咲いた時の熱気”がしっかりと伝わってきました。
開花時には、腐敗臭を放って虫を引き寄せるという衝撃的な生態も。

金属のような輝きのシダ|セラギネラ・ピクタ
まるで金属のような質感の葉。
ピカピカ光る赤銅色の葉が混ざり、群生している姿がとても幻想的。
イワヒバの仲間で、湿った環境が大好き。
シダ好きにはたまりません。

森の番人|ビカクシダ・ビフルカツム
定番のビカクシダ、茂みの中から発見。
鹿の角のような葉を広げる着生植物。
木やコルクに張り付きながら、独特な姿で魅せてくれる存在。
湿度が高い温室では、のびのびと美しい葉を展開していました。

トラ模様の茎に注目|ディフェンバキア・アモエナ
斑入りの葉も美しいけれど、茎のトラ柄模様にびっくり!
湿度が高い環境を好み、寒さと直射日光はやや苦手。
育てる際は注意が必要だけど、存在感バツグンの子です。

壁に寄り添う|モンステラ・デリシオーサ
気根を伸ばして壁を這い、自由奔放に葉を広げる姿はまさにジャングルの王様。
大きくなると現れる、葉の切れ込みが特徴的。
日陰にも強く、インテリアプランツとしても大人気。
植物好きがハワイと言えば、モンステラ。
切れ込みから差し込む光より「希望の光を導く植物」と伝えられています。

扇を広げる、優雅な姿|トリナクス・ラディアタ
うちわのように広がる葉が、柔らかく風を受ける様子はまるで南国の絵画。
光を透かすような薄い葉と、すらりとした幹のバランスがとても美しく、
温室の入り口で出迎えてくれました。
フロリダやカリブ海沿岸に自生するヤシで、
乾燥にも強く、日当たりの良い場所を好みます。
最後に一言
「植物園さんぽ」は2回に分けてお届け予定です。
今回はその第1回、亜熱帯アジア/アメリカゾーンから、個性豊かな植物たちをご紹介しました。
やっぱり、湿度や温度がしっかりと管理された環境では、
どの植物たちものびのびと葉を広げ、堂々とした姿を見せてくれます。
そんな環境にいる植物たちが、ちょっぴり羨ましくなりました。
次回はまた別のゾーンでの出会いをお届けしますので、お楽しみに。