#1 植物園さんぽ|壁に寄り添うモンステラと|22 July 2025

「世界を旅する植物館」~宇部市ときわ公園

我が家から最寄りの植物館。

先月、久しぶりの来館。(6/11)

休日に訪れた温室で出会った、個性的な植物たちをご紹介。

湿度と温度がしっかり保たれた空間は、熱帯の森に迷い込んだような不思議な感覚。

葉の形や色、質感…それぞれの植物の魅力に、じっくり浸る時間になりました。

温室で出会った、個性豊かなグリーンたち|Plants in the Glasshouse

アリと共生する不思議な植物|アリノスダマ

茎がぷっくりと膨らみ、

中にアリが住める構造になっている不思議な植物。

見た目のインパクトと、機能性のある形状に驚かされました。

自然界の知恵ってすごい!

岩に根づく生命力ガジュマル

溶岩のような岩肌に絡みつくように根を張る姿は、まさに自然のアート。

しっかりとした幹から広がる枝葉はどこか神秘的で、

「精霊が宿る木」とも言われるガジュマル。

咲き終わりを迎えた巨花ショクダイオオコンニャク

世界最大級の花として知られるこの植物。

宇部市「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」で、2025年6月3日に開花。

撮影日は6月11日――すでに花はしぼみ始めていたけれど、

その堂々たる姿と大きさからは、”咲いた時の熱気”がしっかりと伝わってきました。

開花時には、腐敗臭を放って虫を引き寄せるという衝撃的な生態も。

金属のような輝きのシダセラギネラ・ピクタ

まるで金属のような質感の葉。

ピカピカ光る赤銅色の葉が混ざり、群生している姿がとても幻想的。

イワヒバの仲間で、湿った環境が大好き。

シダ好きにはたまりません。

森の番人ビカクシダ・ビフルカツム

定番のビカクシダ、茂みの中から発見。

鹿の角のような葉を広げる着生植物。

木やコルクに張り付きながら、独特な姿で魅せてくれる存在。

湿度が高い温室では、のびのびと美しい葉を展開していました。

トラ模様の茎に注目|ディフェンバキア・アモエナ

斑入りの葉も美しいけれど、茎のトラ柄模様にびっくり!

湿度が高い環境を好み、寒さと直射日光はやや苦手。

育てる際は注意が必要だけど、存在感バツグンの子です。

壁に寄り添う|モンステラ・デリシオーサ

気根を伸ばして壁を這い、自由奔放に葉を広げる姿はまさにジャングルの王様。

大きくなると現れる、葉の切れ込みが特徴的。

日陰にも強く、インテリアプランツとしても大人気。

植物好きがハワイと言えば、モンステラ。

切れ込みから差し込む光より「希望の光を導く植物」と伝えられています。

扇を広げる、優雅な姿|トリナクス・ラディアタ

うちわのように広がる葉が、柔らかく風を受ける様子はまるで南国の絵画。

光を透かすような薄い葉と、すらりとした幹のバランスがとても美しく、

温室の入り口で出迎えてくれました。

フロリダやカリブ海沿岸に自生するヤシで、

乾燥にも強く、日当たりの良い場所を好みます。

最後に一言

「植物園さんぽ」は2回に分けてお届け予定です。

今回はその第1回、亜熱帯アジア/アメリカゾーンから、個性豊かな植物たちをご紹介しました。

やっぱり、湿度や温度がしっかりと管理された環境では、

どの植物たちものびのびと葉を広げ、堂々とした姿を見せてくれます。

そんな環境にいる植物たちが、ちょっぴり羨ましくなりました。

次回はまた別のゾーンでの出会いをお届けしますので、お楽しみに。

では、また明日