徒長した新芽と、苦渋のカット|The Etiolated Frond I Had to Cut|15 June 2026

夕方、外気温は23℃。リビングの床に、ぐにゃりと垂れた長い葉柄を見つめながら、しばらく手が動かないでいました。お気に入りのディオーンに、今年いちばんの決断を。

本日のメンバー

  • ディオーン・スピヌロスム:Dioon spinulosum

メキシコ原産のソテツの仲間。我が家のお気に入り株のひとり。

新芽、発見

ことのはじまりは5月21日。ふと根元を覗き込んだら、白いふわふわの毛をまとった小さなかたまりが。

ディオーンの新芽。これがまた、毎回たまらなくかわいい。羊の赤ちゃんみたいな産毛で、まあるくちんまりと収まっていて、思わず「おはよう」と話しかけてしまうほど。

ここまでは、ふつうに嬉しい発見でした。

どんどん伸びる、徒長気味

問題はそのあと。新芽がぐんぐん伸びはじめたのは良いのですが、その伸び方が、なんだかとても速い。

そして、長い。

葉柄部分が、明らかに過去の葉よりも細くて長い。これは…徒長。

置き場所が良くなかったのです。冬場のなごりで、北寄りのちょっと光の弱い場所に置いたまま、新芽の季節を迎えてしまっていた様子。

慌てて南側、いちばん光の入る窓辺へ移動。ここから巻き返してくれるかも、と少し期待。

…が、新芽の徒長というのは、いったん始まるとなかなか止まらない。光のある方へ伸びる勢いはそのままに、ただひたすら長く、細く。

南側へ移動した時点で、すでに手遅れだったみたい。

泣く泣くカット

そして数日。とうとう、伸びきった葉柄が自重を支えきれず、床にぐにゃりと垂れた状態に。

このまま固定しても、株のフォルム全体を崩してしまう。新芽はかわいい、けれど、ここは決断のしどころ。

ハサミを入れる手前で、しばらく動けず。「ごめんね」とつぶやいて、根元から、すっぱり。

切り落とした葉は、それだけ見るとちゃんと立派なソテツらしい姿で、ますます切ない。

屋外へ、心機一転

カットしたあと、株そのものを思いきって屋外デビューさせることに。徒長の原因は明らかに光不足。それなら、もう環境ごと変えてしまおうと。

これからの季節、屋外の光と風で次の新芽が出てきたら、今度こそ短くしっかりした葉柄で出てきてくれるはず。

ディオーンのソテツ仲間は、もともとメキシコの強い日差しの下で育つ植物。本来のポテンシャルを発揮してもらうために、思いきって背中を押すかたち。

最後に一言

今回はあきらかに私の置き場所の判断ミス。新芽が出るタイミングを読みきれていなかった、というのが正直なところ。

ただ、こうして失敗しながらでないと、その植物の「ちょうどいい場所」は見つけられないのかもしれません。来年こそ、新芽の季節を待ち構えて、ベストな光の中で迎えてあげたい。

切ない一日でしたが、屋外デビューを果たした我が子の、これからを楽しみに。

では、また次回

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