地を這う子と、茂る子|Two Grevilleas|12 August 2026

朝、外気温はすでに30℃。ドライガーデンの主役たちが元気になる季節です。今日は、この春に仲間入りしたオージープランツ、グレビレアを二種。同じ属なのに、性格がまるで違うふたりを、並べてご紹介します。

本日の主役

  • グレビレア・ガウディチャウディ:Grevillea gaudichaudii
  • グレビレア・ホワイトウィングス:Grevillea ‘White Wings’

どちらもオーストラリア原産。この春、なかなか手に入らないのをネットで見つけて、いっしょに迎え入れました。

グレビレアという植物

まず、グレビレアの育て方で気をつけていること。

ひとつめは、リン酸。グレビレアはヤマモガシ科の植物で、土のなかのリン酸を嫌う性質があります。良かれと思ってリン酸の多い肥料をあげると、かえって根を傷めてしまうのだそう。肥料選びは、ちょっと慎重に。

ふたつめは、水加減。加湿は苦手なので水はけのよい場所が基本。ただし、完全にカラカラも良くない、という、なかなか繊細なバランス。うちではドライガーデンの水はけのいい一角に地植えして、様子を見ています。

では、それぞれの成長を追っていきます。

ガウディチャウディ|Grevillea gaudichaudii

地植えは4月19日。

いちばんの特徴は、地面を這うように横へ広がる性質と、切れ込みの深いオークリーフ(柏の葉)のような葉。新芽が赤銅色〜赤紫に色づくのも、なんとも渋くてカッコいい。あまり出回らない品種なので、見つけたときは思わずガッツポーズでした。

見た目はやわらかそうなのに、葉の切れ込みの先はしっかり尖っていて、うっかり触れるとちくちく。草むしりのときは、つい手を引っ込めてしまいます。

5月の終わり。派手ではないけれど、着実に枝を伸ばしてきました。

そして6月。這う性質そのままだと地面にべたっと広がってしまうので、少し持ち上げて、垂らすように支柱を立ててみることに。

匍匐性を活かして、あえて高いところから枝を垂らす。この仕立てが、うまくハマってくれるといいのですが。

7月。ところどころ、葉焼けを発見。

遮光なし、水はけのいい場所で、夏場は夜に2日に1回ほどの水やり。そもそもグレビレアを育てるのが今回がはじめてなので、これが想定内なのかどうかも分からず。今年の暑さは、さすがにこたえたのかもしれません。

とはいえ、株全体としては順調。葉焼けした葉を横目に、新しい枝はしっかり伸びています。

ホワイトウィングス|Grevillea ‘White Wings’

こちらも、地植えは同じ4月19日。ガウディチャウディと並べて植えました。

ガウディチャウディとは対照的に、糸のように細い針状の葉。繊細でやわらかな印象で、同じグレビレアとは思えないほど。

ただ、こちらも見た目にだまされてはいけません。細い葉の先端は針のように尖っていて、触れるとやっぱりちくちく。ふんわり茂っているのに、なでるとちゃんと痛い。オージープランツらしい、油断ならないところです。

6月。少しずつ葉数が増え、こんもりとしはじめました。

そして、ここからが本領発揮。

7月、夏の暑さに乗って、一気にボリュームが出てきました。細い葉が密に茂って、株全体がふさふさに。

さらに、その10日後。

たった10日そこらで、もう「もさもさ」。ここまで茂ると、そろそろ剪定して形を整えたほうがいいのかも、と嬉しい悩みが出てきました。ガウディチャウディの慎重な歩みとは、まるで別の生き物のような勢いです。

ふたつを並べてみると

同じグレビレアでも、この二種はほんとうに好対照。

ガウディチャウディは、地を這う匍匐性で、オークのような幅広の切れ込み葉。新芽は赤銅色。成長はゆっくりで、支柱で仕立てて楽しむタイプ。

ホワイトウィングスは、立ち上がってこんもり茂る性質で、糸のように細い葉。成長がとにかく早く、放っておくとどんどんボリュームが出る、剪定で整えるタイプ。

地を這う子と、茂る子。ならべて植えると、その違いがいっそうきわだって、眺めているだけで飽きません。

そして、葉の形はあんなに違うのに、どちらも先端が尖っていて、触るとちくちくするのは共通。見た目の印象はまるで違うふたりですが、こういうところで「ああ、やっぱり同じ仲間なんだな」と気づかされます。

最後に一言

同じ名前の植物でも、性格がこんなに違うと、世話の仕方も、楽しみ方も変わってきます。葉焼けに気をもむ子もいれば、茂りすぎて剪定を待つ子もいる。

どちらも、これから花が咲くのも楽しみのひとつ。オージープランツならではの、ちょっと変わった花に会える日を心待ちにしています。

では、また次回

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